日本映画専門チャンネル×イマジカBS共同企画
邦画VS洋画 映画の中の「女」たち
黒岩重吾の原作「夫は見た」の映画化で、増村保造=若尾文子コンビの代表作。
株式課長を務める誠造(川崎)は、何者かによって会社の株が買占められようとしていることに頭を悩ませていた。そんな夫に不満を抱く妻の那美子(若尾)は、クラブの経営者・健一郎(田宮)と知り合う。彼こそが夫の会社の乗っ取りを企む張本人で・・・。
夜は貞淑な人妻、昼は妖艶な娼婦というヒロインをカトリーヌ・ドヌーヴが熱演。
外科医ピエールの妻セヴリーヌは一見して貞淑な女性であったが、内面には激しい情欲が渦巻き、時として淫らな妄想に駆られることがあった。そんなある日、セブリーヌは友人から、良家の妻たちが夫に内緒で働く娼館があるという話を聞く。葛藤しながらも抑えきれない欲望に負けて娼館の門を叩いたセヴリーヌは、“昼顔”という源氏名を与えられ、昼の数時間だけ娼婦として働き、夜は貞淑な人妻に戻るという二重生活を送り始める。
「週刊少年マガジン」に連載され人気を博した柳沢きみおの同名マンガを映画化。
不動産屋の手違いから同居する羽目になった高校1年の男女の姿をコミカルに描いた青春映画。本作品で若者から大きな支持を獲得した相米慎二の監督デビュー作。弁護士を目指して九州から東京の名門校に入学した勇介(鶴見)は、不動産屋の手違いから美少女・山葉圭(薬師丸)と1ヶ月の条件で同居することに。お互い意識しているのに好きだといえない二人だが…。初公開時にカットされた部分を加えて再編集したオリジナル版。
ソフィー・マルソーのデビュー作で、日本でも社会現象を巻き起こした大ヒット青春ロマンス。
13歳の少女ヴィックは、恋に憧れるお年頃。交際経験の豊富な曾祖母に恋愛戦術を伝授してもらっている。10月、パリで新学期を迎えたヴィックは、初めてのブーム(パーティ)で出会った男の子マチューに恋をする。ホテルマン志望のマチューが実習でグランド・ホテルへ行くことになると、ヴィックも彼を追いかける。一方ヴィックの両親は、父フランソワが母フランソワーズに浮気を告白したことで、別居することになってしまう。
テレビ局のプロデューサー・風(船越)には妻(山本)の他に、9人の愛人(岸・宮城・中村玉緒・岸田今日子など)がいた。たまりかねた10人の女たちは、風をこらしめてやろうという相談から始まり、彼の殺害を企てる。
グラフィカルな構図、光と闇=白と黒のコントラストが美しい映像など、モダニスト崑の真骨頂が発揮されたスタイリッシュな異色作。岸惠子、山本富士子はじめ、豪華女優陣の競演も見もの。巨匠のオフビートな映像感覚が楽しめる不思議な味わいの作品。
『市民ケーン』のオーソン・ウェルズが監督、リタ・ヘイワースが悪女役を好演したサスペンス。
夜のセントラルパーク。船乗りのマイケルは、暴漢に襲われていた美しい人妻エルザを助ける。その後、マイケルはエルザの夫で弁護士のアーサーに雇われ、ふたりと共にヨットの旅に出る。航海が進むうち、エルザの魅力の虜になっていくマイケル。そんな中、アーサーの顧問弁護士から、多額の報酬と引き換えに自分を殺す“狂言殺人”の犯人役を依頼されたマイケルは、エルザと駆け落ちする資金を得るためその申し出を受けてしまう。