連続ドラマ W 金曜よるに、プレミアムなドラマを。

骨太な題材が観る者を引き込むWOWOW制作の
ドラマシリーズ<連続ドラマW>から、
見ごたえのある作品を毎月厳選してお届けします。

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今月の放送作品

連続ドラマW 悪貨

始まりは男が持ち込んだ100万円のニセ札だった!カネに支配された日本を叩き潰す驚くべき目的とは?及川光博、黒木メイサ、林遣都ら豪華キャストで贈る、人間の欲望渦巻く驚愕の金融サスペンス!

“カネ”に翻ろうされ続ける現代人に向け、作家・島田雅彦が放つ戦慄の金融サスペンス小説を及川光博、黒木メイサのW主演キャストでドラマ化!誰にも見破れないニセ札は、もはやニセ札ではないのか?それは血管を流れる血液のように循環し、ウイルスのように日本を蝕んでいく。そのカネは日本を破壊するのか?それとも救うのか?あまりにも精巧なニセ札がばらまかれたことを発端に、若き大富豪、美しい潜入捜査官、ニセ札鑑定のスペシャリスト、謎のコミュニティ代表ら、それぞれの思惑と欲望が渦巻いていく!
W主演を務めるのは、巨額の資金を操る投資家・野々宮冬彦役の及川光博と、警視庁で経済犯罪を担当する潜入捜査官・宮園エリカ役の黒木メイサ。さらに、ニセ札鑑定のスペシャリスト・フクロウ役には、「おっさんずラブ」でその人気に拍車が掛かった林遣都が扮する。
リーマンショック、アベノミクス、仮想通貨“ビットコイン”…。いつの時代も人間はカネという見えない価値に翻ろうされ、支配されながら生きている。カネに支配される人間たちを描きながら、人間の本質を浮かび上がらせる戦慄の金融サスペンス!

ストーリー

ある朝、ひとりのホームレスが目覚めると、足元に100万円の札束が入った袋が置かれていた。あっという間に流通していくが、そのカネはニセ札であることが判明。それは最新鋭の鑑定機もすり抜けるほどの精巧なニセ札であるにもかかわらず、明らかにニセ札だとわかるように作られていた。一体誰が、何の目的で作り、ホームレスに与えたのか?

一方、警視庁捜査二課の捜査官・宮園エリカ(黒木メイサ)はマネーロンダリングの疑いが掛かる宝石店に潜入捜査する。捜査線上に、巨額の資金を操る投資家・野々宮(及川光博)の存在が浮かび上がり、接触を図ろうとする。警視庁ではニセ札の出どころを探るため、通称、フクロウと呼ばれるニセ札鑑定のスペシャリストが召喚される。そこで彼は、ニセ札に込められた自分宛てのメッセージに気付くのだった。様々な人物の思惑が渦巻くなか、エリカは次第に野々宮の計画へ巻き込まれながらも、彼の真の目的を知ることになる・・・。

2014年制作
原作:
島田雅彦「悪貨」(講談社文庫刊)
監督:
権野元
脚本:
渡辺千穂
音楽:
羽岡佳
主題歌
「キボウ」YURI(日本クラウン株式会社)
プロデューサー:
青木泰憲
出演:
及川光博、黒木メイサ、林 遣都、阿部 力、笹野高史、石橋蓮司、豊原功補、高橋克実

原作

島田雅彦「悪貨」(講談社文庫刊)

1961年東京都生まれ。
東京外国語大学ロシア語学科卒。大学在学中に『優しいサヨクのための嬉遊曲』でデビュー。『夢遊王国のための音楽』で野間文芸新人賞、ほかにも『彼岸先生』、『退廃姉妹』などの作品で数々の文学賞を受賞。他の作品に、『ニッチを探して』や『自由死刑』、『カオスの娘』、『往生際の悪い奴』などがある2010年に、『悪貨』が発表された。

人物紹介

警視庁捜査2課
  • 捜査2課・潜入捜査官 宮園エリカ[黒木メイサ]
  • 捜査2課・警部 日笠[豊原功補]
  • 伊藤[迫田孝也]
中国闇組織
  • 謎の大富豪 野々宮冬彦[及川光博]
  • 国際偽造通貨組織のボス 郭 解[石橋蓮司]
  • 郭 解の部下 鉄 幹[阿部 力]
  • 「島袋印刷」の印刷職人 後藤伸五[高橋克実]

  • ニセ札鑑定のプロ。通称・フクロウ 島袋一郎[林 遣都]
彼岸コミューン
  • 「彼岸コミューン」創始者 池尻睦朗[笹野高史]
  • 港 幸二[矢柴俊博]
島袋印刷
  • 島袋洋平[大鷹明良]
  • 張 燕燕[富樫 真]
偽装紙幣によって人生を狂わされた人たち
  • 金森モエ[岡本杏理]
  • 金森友次[おかやまはじめ]
  • ジュン[菊田大輔]
  • 里山亮介[有薗芳記]

各話あらすじ

  • 第1話
    第1話

    すべての始まりは、ホームレスの足下に置かれていた100万円だった。その金はあっという間に世間に流通していくが、程なくしてそれらはニセ札であることが判明する。一方、近年増え続ける金融犯罪摘発のため、警視庁捜査二課の刑事・宮園エリカには、マネーロンダリングの疑いが掛かる宝石店への潜入指令が下る。やがて捜査線上に巨額の資金を操る謎の投資家・野々宮の存在が浮かび上がる……。

  • 第2話
    第2話

    シェヘラザードの社長・張燕燕に同行して台湾にやってきたエリカは謎の富豪・野々宮の素性と資金源を探ろうと個人的な接触を図る。一方警視庁捜査二課の日笠は、近年急速に信者を増やしている『彼岸コミューン』の不自然なカネの流れに疑念を抱き、内部の1万円札を入手する。再び偽札鑑定のスペシャリスト・フクロウを招喚、真偽鑑定を依頼するのだが……。

  • 第3話
    第3話

    ニセ札に印刷された記号は後藤からのメッセージだと確信したフクロウは、恩人である彼を助けたい一心で台湾へと向かう。時を同じくしてエリカも、野々宮とニセ札との接点を探るべく再び台湾へやってくるが、そこでエリカは野々宮の深い孤独と真の目的を知る。そのころ、突然消えたフクロウに疑問を持った日笠は、彼の経歴を調べる内に後藤とのつながりに気づく。

  • 第4話
    第4話

    後藤が通貨偽造組織から日本の警察によって奪還されたことで野々宮は郭解からの信頼を失い窮地に立たされる。野々宮はある人物を使って警察と後藤の身柄を取引するために、日本へ帰国する。一方、警察の協力で組織から脱出することに成功した後藤は、日笠から減刑することと引き換えに情報提供を迫られる。

  • 最終話
    最終話

    自身の故郷ともいえる『彼岸コミューン』と接触を図るものの、警察に追い詰められてしまう野々宮。しかしそこへ、バイクに乗ったフクロウが現われる……。そして行き場を失った野々宮が辿り着いたのは、あの、すべてが始まった場所だった……。エリカは再び野々宮と会うことができるのか!? そして"カネ"の価値を根底から覆そうとした男を待ち受ける運命は……!?

ドラマW 双葉荘の友人

第8回WOWOWシナリオ大賞を映像化。市原隼人主演。テラスハウス「双葉荘」では、見えないはずのものが見える―2つの時代をつなぐ珠玉のロマンティックミステリー。

プロ・アマ問わず優れたシナリオ作品を発掘し、脚本家の育成を通じて広く映像文化の発展に貢献することと、その映像化を目的に創設された「WOWOWシナリオ大賞」。2014年に募集された「第8回シナリオ大賞」にて大賞を受賞した川崎クニハルの「双葉荘」を映像化したのが、「ドラマW 双葉荘の友人」だ。

監督には、山田洋次監督作品の助監督を長年務め、脚本家でもある平松恵美子が決定。丁寧な人物描写が本作でも発揮される。さらに、主演に市原隼人、共演に変幻自在の演技で人気を集める中村倫也、臼田あさ美、陽月華、中嶋朋子など多彩・ベテランキャストがそろう。

テラスハウス「双葉荘」では、見えないはずのものが見える――。川崎が若いころに体験した実話をベースにした“ロマンティックミステリー”が、豪華スタッフ&キャストでどのように映像化されたのか、ご期待いただきたい。

2016年制作
脚本:
川崎クニハル
監督:
平松恵美子(『ひまわりと子犬の7日間』)
音楽:
寺嶋民哉(『ひまわりと子犬の7日間』『ゲド戦記』)
出演:
市原隼人 臼田あさ美 中村倫也 陽月華 中嶋朋子 中原丈雄 吉行和子
製作著作:
WOWOW
制作協力:
松竹撮影所

人物紹介

  • 川村正治[市原隼人]
  • 川村美江[臼田あさ美]
  • 倉田誠司[中村倫也]
  • 八井沙季[陽月華]
  • 寺田幸吉[中原丈雄]
  • 寺田直子[吉行和子]
  • 熊谷節子[中嶋朋子]

あらすじ

  • 2000年3月。舞台監督の川村正治(市原隼人)と雑誌編集者の妻・美江(臼田あさ美)は、神奈川・横浜の街を望む高台のテラスハウス「双葉荘」に移り住む。この家の大家・寺田幸吉(中原丈雄)とその妻・直子(吉行和子)の高飛車な態度は気になったものの、隣の部屋に住む主婦・八井沙季(陽月華)との相性は良く、正治も美江も新生活になじんでいった。
    そんな中、正治は舞台監督の仕事を退職し、美江の計らいで自宅でのライター業を始めることに。ある朝美江を送り出した正治は、家の中に不穏な気配を感じる。誰もいないはずの家に人影が…。それは26年前に「双葉荘」の同じ部屋に住んでいた倉田誠司(中村倫也)という画家の“幻影”だった。驚く正治に反応する倉田。似たような境遇の2人は次第に交友を結ぶようになるが、ある日正治は幻影の中で信じがたい光景を見てしまう。それは幻か過去に実際に起きたことなのか? 驚くべき真相が明らかになる。

ドラマWスペシャル なぜ君は絶望と闘えたのか

18歳の少年に最愛の妻子を殺された青年と、孤独なジャーナリストが織り成すヒューマンストーリー。司法の厚い壁に跳ね返されながらも絶望と戦う青年の姿を描く。

このドラマは、1999年に起きた光市母子殺害事件を追った記者、門田隆将氏の著書『なぜ君は絶望と闘えたのか 本村洋の3300日』(新潮社刊)をもとにフィクションで作られた、感動の物語である。加害者に手厚く、被害者遺族を蔑ろにする司法や少年法。その矛盾に立ち向かった、悩めるジャーナリストと若き被害者遺族。彼らの毅然とした生き方、そして人生をも変える真の友情を力強く描いていく。

18歳の少年に妻子を殺された深い哀しみの中、幾度となく司法の厚い壁に跳ね返されながらも、その矛盾に敢然と挑み続ける1人の若き青年。この青年が抱える、家族を守れなかった無念、そして失った家族への深い愛情は、司法をも変えていくこととなる。

監督には、斬新な手法と力のある演出で「刑事一代」などの名作を手掛けた石橋冠、主演には本作がWOWOW初登場となる江口洋介を迎え、社会に一石を投じる、骨太な、人間賛歌とも言える本格派ヒューマンストーリーをお届けする。

ストーリー

 ―1999年。うだるような夏の午後。北九州の薄暗い喫茶店で、まだ23歳のその青年と出会った―“僕が……僕が、この手で彼を殺します”

そう力強く言い放ったのは、無惨にも18歳の少年に最愛の妻子を殺され、突如被害者遺族となり、絶望の淵に落とされた若き青年、町田道彦(眞島秀和)。その言葉に戸惑いを隠せない男、週刊誌記者・北川慎一(江口洋介)。妻子を殺された深い哀しみの中、幾度となく司法の厚い壁に跳ね返され、なおも敢然と挑み続ける町田。しかしそれは、決して孤独な闘いではなかった。絶望と闘う青年の陰には、彼を励まし、支えた人たちがいた。その大きな支えとなったのは、町田を取材対象として追った一人のジャーナリスト、北川であった。貪欲に事件を追い、売れる対象には固執に付き纏うのがジャーナリストの宿命。しかし彼は、皮肉にも家族を失ったこの若き青年から、失った人間の本質を教わっていく…。

最愛の妻子を失った事件発生から9年――。若き青年が成し遂げた大きな成果とは…そして、絶望の闘いの果てにある揺るぎない感動とは…。

2010年制作
原作:
門田隆将 『なぜ君は絶望と闘えたのか 本村洋の3300 日』(新潮社刊)
監督:
石橋冠 (「点と線」「刑事一代」ほか)
脚本:
長谷川康夫 (『ホワイトアウト』『亡国のイージス』ほか)
吉本昌弘 (「刑事一代」「アイシテル―海容―」ほか)
出演:
江口洋介、眞島秀和、ミムラ、木村多江、小澤征悦、井川 遥(特別出演)、佐藤B作、市毛良枝、田口浩正、田山涼成、勝部演之、西岡德馬、益岡徹、井川比佐志、山本圭、柄本明(特別出演)、草笛光子、高橋克実 ほか

原作

門田隆将『なぜ君は絶望と闘えたのか 本村洋の3300 日』(新潮社刊)

人物紹介

「週刊潮流」編集部
  • デスク 北川慎一[江口洋介]
  • 編集長 小口隆志[高橋克実]
  • 記者 山下真紀子[ミムラ]

  • 事件被害者の遺族 町田道彦[眞島秀和]
  • 被害者・佳織の母 佐々木和子[市毛良枝]
  • 弁護士 吉崎[柄本 明]

  • 外科医・北川の元恋人 西森有紀[木村多江]
  • 報道ディレクター 東野茂樹[小澤征悦]
  • 有紀の伯母 高橋広江[草笛光子]
町田を影で支えた人々
  • 山口地裁担当検事 酒井幸雄[田口浩正]
  • 客室乗務員[井川遥]
  • 事件の担当刑事 原島壮吉[西岡徳馬]
  • 犯罪被害者の会・弁護士 横沢昭雄[井川比佐志]
  • 町田の上司 岡本昌治[佐藤B作]

各話あらすじ

  • 前編
    前編

    1999年夏。週刊誌記者の北川慎一は、無惨にも18歳の少年に妻子を奪われた青年、町田道彦を取材した。まだあどけなさの残る青年の目は、計り知れない絶望と怒りに満ちていた。妻子を奪った少年は、法律で手厚く守られている。しかし被害者の心の傷は、国や司法からないがしろにされている。無念と孤独に押しつぶされそうな町田の激情に触れた北川は、犯人の実名を書いた手記を出さないかと提案した。この実名手記を機に、多くの人々の支援を受けながら被害者遺族の無念、悲しみを訴え続けた町田だが、幾度となく司法の壁に跳ね返され、自身の力に限界を感じていた。2000年3月。第一審の判決前夜、町田はメッセージを会社に残し姿を消した。「せっかく結婚させていただいたのに佳織に苦労ばかりかけた上、守ることも出来ませんでした。本当に申し訳ございませんでした。僕にはこういう方法しかとる術はありませんでした―」

  • 後編
    後編

    第一審の判決「無期懲役」を受け、司法と少年法に怒りをあらわにした町田は、メディアの前で激しく言い放った「司法に絶望しました。私がこの手で殺します」被害者遺族の衝撃的な報復宣言に、数々のメディアは群がった。司法に絶望した町田は、この時、自身の経験を使命と感じ、人生をかけて司法に立ち向かっていくことを誓う。
    町田が命をかけて闘えるのは、そこに家族への深い愛情があるからである。そんな町田の愛情に満ちた姿に感銘を受けた北川は、徐々に記者と取材者という壁を取り外して、そこに男の友情を見出していくことになる。同時に、北川は、自分には守るべき家族がいないことに、男としての孤独を感じていく…。
    何度も司法の厚い壁に跳ね返されてもなお、敢然と挑み続ける町田。
    第二審でも司法は「無期懲役」判決を下したが、町田の悲痛な叫びは、少しずつ、世論を動かし、司法の重い扉を動かし始めていた。最愛の妻子を失った事件発生から9年――。若き青年が成し遂げた偉大なる成果とは。そして、絶望の闘いの果てにある揺るぎない感動とは。

来月の放送作品

連続ドラマW 楽園

宮部みゆきのベストセラー「楽園」を、主演に仲間由紀恵を迎えて初の映像化。社会の暗部を精緻なタッチで描き出したヒューマンドラマの最高峰。

ミステリーをはじめ、SF、時代小説など多彩なジャンルの小説を執筆し、いずれもベストセラーとなっている大人気作家・宮部みゆき。これまでも数多くの作品が映像化されてきたが、「楽園」をWOWOWが初めて連続ドラマ化。
2002年に芸術選奨文部科学大臣賞文学部門などを受賞したサスペンス「模倣犯」は宮部の代表作の1つだが、「楽園」はこの「模倣犯」での事件から9年後を描いたものだ。
ライター前畑滋子が再び、ある殺人事件の真相へと迫っていく謎が謎を呼ぶ展開の中、単なるミステリー要素だけではなく、家族に向き合う“心”の物語が描かれている。
主役の滋子を演じるのは、WOWOWのドラマ初出演となった仲間由紀恵。「模倣犯事件」の“トラウマ”を抱えながらも、新たな難事件に立ち向かう勇敢な心を持った女性を真っすぐに演じる。また、脚本は連続テレビ小説「まれ」や、「連続ドラマW ヒポクラテスの誓い」の篠﨑絵里子が務める。

ストーリー

当時15歳の娘を殺害し、遺体を自宅の床下に16年間隠していた土井崎夫妻の事件がニュースを騒がせていたある日、小さな編集プロダクションで働くライターの前畑滋子 (仲間由紀恵)のもとに、主婦の萩谷敏子が訪ねてくる。敏子は、10歳の息子・等に“他人の記憶が見える”特殊能力があるかもしれないと前置きし、等が描いたという1枚の絵を差し出す。そこにはコウモリ形の風向計が特徴的な家の中で横たわる、灰色の顔をした少女が描かれており、土井崎夫妻の事件に酷似していた。

滋子は半信半疑で調査を引き受けるが、等は交通事故で亡くなってしまう。一方、土井崎夫妻の次女・誠子は、父の代理という弁護士・高橋治美から、両親が誠子と縁を切ろうとしていると聞かされ戸惑う。そのころ、ある街で女子高生が監禁されていた―。
ばらばらに思える事件はやがて1つの”真実”へ。滋子の奮闘が今始まる!

2017年制作
原作:
宮部みゆき「楽園」(文春文庫刊)
監督:
権野元(「連続ドラマW 震える牛」「連続ドラマW 悪貨」)
脚本:
篠﨑絵里子(連続テレビ小説「まれ」「連続ドラマW ヒポクラテスの誓い」)
音楽:
羽岡佳(「連続ドラマW 下町ロケット」『後妻業の女』)
出演:
仲間由紀恵、黒木瞳、夏帆、金子ノブアキ、松田美由紀、石坂浩二(特別出演)、小林薫 ほか

原作

宮部みゆき「楽園」(文春文庫刊)

累計発行部数420万部を突破した大ヒット作「模倣犯」から9年後の世界を描く!
主人公の滋子が本作ではトラウマとして振り返る“死の山荘事件”。この作品は、累計発行部数420万部という大ベストセラー小説『模倣犯』から9年後、警察のみならず、世間をも翻弄した大量殺人犯・網川浩一や、事件の捜査に加わっていた刑事・秋津信吾などの面々も登場する。 猟奇的殺人事件に関わり、 自分のルポが原因でひとりの女性を死に追いやってしまった滋子。 9年という歳月を経て、彼女がそのトラウマを抱えながら、今回の事件にどう関わり、どう向き合っていくのか…。

人物紹介

  • ライター 前畑滋子[仲間由紀恵]
  • 弁護士 高橋治美[黒木瞳]
  • 土井崎家の次女 井上誠子[夏帆]
  • 土井崎家の長女 土井崎 茜[伊藤沙莉]
  • 元の妻 土井崎向子[松田美由紀]
  • シングルマザー 萩谷敏子[西田尚美]
  • 三和明夫[金子ノブアキ]

各話あらすじ

  • 第1話
    第1話

    ライターの前畑滋子のもとに、萩谷敏子が息子・等の絵を調べてほしいと依頼に来る。娘を殺害し、遺体を隠していた土井崎元・向子夫妻の事件と酷似している絵を描いていたからだ。一方、弁護士の高橋治美は土井崎夫妻を守るために動き始める。等の能力に興味を持ち始めた滋子は、9年前の「死の山荘事件」への呪縛を解くためにも、事件を探り始める……。

  • 第2話
    第2話

    何かを伝えようとしていた等が交通事故で亡くなり、滋子は本腰を入れて調べることを決意。等の行動を追っていく中、ある団体の存在を敏子から知らされる。一方、土井崎家の事件について調べるうち、元の担当弁護士になった治美を紹介され、彼女のもとを訪れる滋子。そして、土井崎家の次女・誠子は、両親の居場所を教えてほしいと治美に頼み込むが、元はそれをかたくなに拒んでいた。

  • 第3話
    第3話

    等が通っていた「あおぞら会」に事件と等との接点があったのではないか、と疑念を深める滋子。取材と偽って会に接近するが、会長の金川一男に阻まれてしまう。治美も、元が何者かに恐喝されていた可能性がある、という滋子の言葉が気に掛かっていた。真相を問いただそうとするが、元は口を閉ざす。「ある仮説」を立て、殺された土井崎茜の交友関係を調べていた滋子のもとに、ある日誠子が訪れる。

  • 第4話
    第4話

    治美の仲介で元と対面した滋子。元は「シゲ」という茜の交際相手から恐喝されていたことを告白する。滋子は、誠子の身を守るために、誠子に直接会って話すべき、と元を説得しようとするが、元はかたくなに心を閉ざす……。一方、ボランティアスタッフとして「あおぞら会」に潜入していた敏子は、事務局にかかってきた不穏な電話に気付く。「シゲ」の正体を探る滋子と治美が突き止めた事実とは―。

  • 第5話
    第5話

    「シゲ」の正体が三和明夫であることを突き止めた滋子。急いで明夫の家を訪れるが、そこには明夫の姿はなく、部屋の中には血痕が残っていた。誠子を守らなければ、と焦る滋子。治美は元の担当弁護士を解雇されるが、元がまだ何かを隠しているのではないか、と疑っていた。明夫の手が誠子に及ぶことを危惧した滋子と治美は金川に面談を申し込む。一方、元は滋子の口から誠子の状況を知り、「ある決意」をする。

  • 最終話
    最終話

    警察の捜査の手が明夫に及び、家宅捜索が行なわれている最中、明夫は近所の小学生・昌子を連れ去ってしまう。誠子は、明夫について知っていることがあるなら警察に話してほしい、と元・向子に頭を下げる。滋子は、明夫がなぜこれまで誠子に手を出さなかったのかに考えを巡らせ、ある可能性に思い当たる。なぜ、火事のあった夜に土井崎夫妻は罪を告白したのか。そして、2人がどうしても隠し通したかった秘密とは―。

ドラマW 理由

主人公不在。ドキュメンタリーとドラマが融合した、前代未聞のエンターテインメント。

現代文学の最高峰・宮部みゆきの直木賞受賞ベストセラー「理由」は、その斬新な手法ゆえに映像化は不可能といわれていた作品。その困難を極める偉業を、映像の魔術師・大林宣彦監督が実現させました。原作に忠実ゆえに、登場人物は総勢107名! 演技派俳優たちが、鬼気迫る演技を次々に繰り出す展開と臨場感は大きな話題となり、名だたる映画祭に招待され、全国劇場公開も果たした一作。ぜひご覧ください。

2004年制作
原作:
宮部みゆき(「理由」朝日文庫・新潮文庫)
監督:
大林宣彦(「転校生」「なごり雪」)
脚本:
大林宣彦、石森史郎
プロデューサー:
戸田幸宏(WOWOW)、大林恭子(PSC)、山崎輝道(PSC)
出演:
村田雄浩 岸部一徳 大和田伸也 久本雅美

原作

宮部みゆき「理由」(朝日文庫・新潮文庫)

嵐の夜、超高層マンションで起きた「荒川の一家四人殺し」。しかし四人は部屋の本当の住人ではなく、他人同士だった…。
ルポルタージュ風に描かれるそれぞれの「理由」、そして現代社会の闇。直木賞受賞作品となった、傑作ミステリー。

あらすじ

  • 台風の夜、超高層マンションで4人の男女が惨殺された。家族と思われた被害者たちだが、実は赤の他人であることが判明し、捜査は混迷を深めていく。殺されたのは一体誰なのか。では、殺したのは? そもそもなぜ、事件は起こったのか。その「理由」とは?ごく普通の人々が、好むと好まざるとに関わらず事件に巻き込まれ、やがてその証言が積み重なっていくにつれて、驚くべき真実が明らかになる…。

宮部みゆき「長い長い殺人」

稀代のストーリーテラー宮部みゆきが紡ぐ驚愕のミステリー。豪華オールスターキャスト夢の共演が実現。

原作は100万部を記録した宮部みゆきの同名小説。登場人物の「財布」の目線で、持ち主の日常や真実の姿、心の闇を浮き彫りにする画期的なストーリーが、見る人の心を一気につかむ。長塚京三、仲村トオル、谷原章介ら、オールスターキャストの演技合戦にも注目。

2007年制作
原作:
宮部みゆき(「長い長い殺人」光文社文庫)
監督:
麻生学(「帰ってきた時効警察」「着信アリ Final」)
脚本:
友澤晃一
音楽:
遠藤浩二
プロデューサー:
青木泰憲(WOWOW)、土橋覚(東阪企画)

原作

宮部みゆき「長い長い殺人」(光文社文庫)

刑事、強請屋、死者、目撃者、…10人それぞれの「財布」が物語る持ち主の行動や現金の動きが、意表をついた重大事件をあぶりだす…。
モノが主人公という斬新なスタイルも、10の短編が絡み合う構成にも、作者の筆力を思い知らされる。

人物紹介

  • 綾瀬東警察署 刑事部長 響 武史[長塚京三]
  • 探偵 河野康平[仲村トオル]
  • 連続保険金殺人事件の容疑者 塚田和彦[谷原章介]
  • バスガイド 佐藤雅子[平山あや]
  • 木田恵梨子[酒井美紀]
  • 三木一也[窪塚俊介]
  • 森元法子[伊藤裕子]
  • 西方早苗[西田尚美]

あらすじ

  • 暴走車に轢かれ、頭部を殴打された男の死体が発見された。被害者の妻・法子(伊藤裕子)は愛人がいる派手好きな女、しかも夫に3億円の保険金をかけていたことが発覚する。世間やマスコミは法子と愛人・塚田(谷原章介)に疑惑の目を向けるが、2人のアリバイは完璧だった。そして事件を担当する所轄刑事の響(長塚京三)、探偵の河野(仲村トオル)は不可解な連続殺人事件へ巻き込まれていく。

再放送作品

連続ドラマWとは?

連続ドラマWとは、WOWOW独自のドラマ製作プロ ジェクト。WOWOWは2003年から「ドラマW」としてオリジナルドラマの製作をスタートし、2008年からは連続ドラマの製作も開始しました。連続ドラマWは、有料放送という特性を活かし、スポンサーの制限を受けることなく自由なドラマ作りが可能です。演出には映画監督を中心に起用し、一流作家による骨太な原作を全5~6話で完結する無駄のない構成で映像化。キャスティングも実力派俳優にこだわり、本格的な社会派ドラマを生み出しています。連続ドラマWは、大人が楽しめる、他にはない高品質なドラマなのです。